東京・国公法弾圧堀越事件で決起集会に90人
いよいよ3月29日、東京・国公法弾圧堀越事件が東京高裁で控訴審判決を迎えます。一審の不当判決を跳ね返し、なんとしても逆転無罪を勝ちとろうと2月18日、東京・平和と労働センターで守る会第6回総会と合わせて決起集会が開かれ、約90人が駆けつけました。
決意表明に立った堀越明男さんは、「自分の支持する政党や団体に加盟して宣伝することは、人間としてごく当たり前のこと」、「国家公務員だということで(政治活動を)全面的に禁止することは不当だ。最後まで全力でたたかいぬきます」と逆転無罪への決意を述べ、会場から激励の拍手が起きました。
集会では、3年半にわたる控訴審でのたたかいが報告され、石崎和彦主任弁護人は、10人の証人採用と盗撮ビデオ22本の開示を勝ちとり、堀越さんを有罪とした一審判決がいかに道理に合わないかを事実と論理をもって証明してきたことを紹介。学者証言では、国家公務員の政治活動を刑事罰で規制することは近代法ではありえないことで、国際的にも異常であることが明らかにされました。また、元国公労働者が証言に立ち、政治活動によって職務が曲げられることがない実態を証言。さらに、ビラ配布の重要性、公安警察の捜査の不当性・違憲性を明らかにしました。石崎弁護士は「最高水準の最終弁論ができた。裁判所はこれに答えるべきだ」と締めくくりました。
国公労連・宮垣忠委員長が「国家公務員の政治活動の自由を求めて」と題し記念講演をおこない、世田谷国公法弾圧事件・宇治橋眞一さんと葛飾ビラ配布弾圧事件・荒川庸生さんが連帯のあいさつを述べました。
激励に駆けつけた日本共産党の小池晃参議院議員は、「公安警察の違法捜査がまかりとおれば民主主義はなくなってしまう」、「ビラ配布を守るこのたたかいは、表現の自由を守り、日本の民主主義を前にすすめるたたかいです」と激励しました。
最後に、守る会から、「無罪判決を」の声を全国から裁判所へ届けようと行動提起がおこなわれ、無罪を勝ちとる決意を固め合いました。
〈要請先〉〒100―8933 千代田区霞が関1―1―4 東京高裁・中山隆夫裁判長
救援新聞2010年3月5日号