愛知・中電アスベスト藤原訴訟で勝利判決
中部電力火力発電所の元労働者の藤原健二さんが退職後に中皮腫で死亡したのは、同社がアスベスト(石綿)対策を怠ったのが原因だとして、遺族側が損害賠償を求めてたたかっている中電アスベスト藤原訴訟。6月21日、名古屋高裁で原告側全面勝利の和解が成立しました。
和解では、支援者、会社側が見守る中、原告と双方の代理人が内容を確認しました。和解の条文は、中部電力にアスベスト被爆の責任があること、遺族らに対し弔慰金など3500万円を支払うこと、これまでの退職者に対しても健康診断を促し、弔慰金制度を検討することなど、画期的な内容となっています。
判決はこの地域の同種事件のさきがけとして大きな一歩を踏み出したもので、国民救援会、愛労連、争議団などの支援活動が実を結びました。
救援新聞2010年7月5日号