熊本・松橋事件 「論点は尽きた」福岡高裁 再審可否判断へ大詰め
1985年に知人を刃物で殺害したとして宮田浩喜さんの有罪が確定し、昨年再審開始決定が出された熊本・松橋事件の即時抗告審で、3月16日、福岡高裁(山口雅治裁判長)で第三回三者協議がおこなわれました。
焦点となっているのは、弁護側の大野鑑定書が明らかにした凶器とされる刃物の形状と遺体の傷が矛盾するという点で、再審開始決定の根拠の一つにもなっている問題です。前回の三者協議で検察側は、別の事件の鑑定書などを持ち出して反論する補充意見書を出しています。これに対する弁護側が2月に出した反論書について、検察側は再度医師と協議の上反論する予定だと述べました。
これに対して裁判長は、「今までで論点は尽きていると思っている」と発言し、次回で協議を終了させるかもしれない姿勢をみせました。
次回協議は5月31日におこなわれます。
救援新聞 2017年4月5日号