共謀罪新設法案・教育基本法改悪案・国民投票法案を廃案に
小泉悪政を引き継ぐ安倍内閣発足
許すな「戦争する国」づくり
9月26日、臨時国会が開会され、新たに安倍晋三氏が首相に選ばれました。安倍内閣は、小泉内閣のすすめてきた「戦争をする国」づくりや国民生活切り捨てなどの悪政をさらにすすめようとしています。国民救援会はこれに対し、憲法を守れ、人権と民主主義を守れの声をあげ、悪政に反対する取り組みをつよめています。
安倍新内閣は
憲法改悪内閣
安倍首相は9月29日、初の所信表明演説で、教育基本法改悪案と憲法改悪のための国民投票法案の「早期成立」に強い意欲をみせ、自衛隊の海外での武力行使に道を開く集団的自衛権の行使について「よく研究」するなど「戦争をする国」づくりをいっそう推進しようとする姿勢を打ち出しました。安倍首相は自民党総裁戦のなかで、5年を目途に憲法「改正」をやりたいと表明するなど、新内閣は憲法改悪を狙う内閣です。
安倍内閣は、教育基本法改悪案、国民投票法案に加え、話し合っただけで犯罪になる共謀罪新設法案、さらに防衛庁の「省」への昇格、海外任務を自衛隊の「本格任務」化する防衛施設法等改悪案、また警察の権限を子どもにまで深く広げようとする少年法改悪案など、諸悪法の成立を今国会で狙っています。
開会日 、 国会
請願デモ行進
国会開会日の9月26日、国民大運動実行委員会などの呼びかけによる国会請願デモ行進が行われました。国民救援会は「共謀罪反対」の真っ赤なノボリを掲げ、大きな横断幕を張り、「話し合っただけで犯罪になる共謀罪反対」「共謀罪はきっぱり廃案に」などのプラカードを持ち、大いにアピールしました。
共謀罪反対!
3団体で宣伝
継続審議となっている共謀罪新設法案の今国会での廃案をめざし、国民救援会は自由法曹団、全労連と共同で、カラービラを新たに8万枚作成し、各都道府県本部に1000枚ずつ無料で送りました。折りたたみのビラはポケットティッシュにつめて宣伝することもできます。また、3団体では、これまで1万部以上普及された共謀罪反対パンフレットの改訂版(頒価100円)を作成しました(10月20日すぎ完成)。これからのたたかいの「武器」として大いに活用しましょう。
10月3日、刷り上がったばかりのビラをポケットティッシュに入れて、3団体共同の宣伝を、30人の参加で、JR御茶ノ水駅頭で行いました。全労連の寺間誠治組織局長、自由法曹団の今村幸次郎事務局長、国民救援会の望月憲郎副会長がそれぞれマイクを握り、共謀罪の危険性や「国際犯罪防止条約の批准にあたり共謀罪の新設が必要だ」との政府の説明がでたらめであったことなどを訴えました。市民の反応もよく、短時間で千枚のビラを配りました。
救援新聞 2006年10月15日号(1517号)