大阪・東住吉冤罪事件が再審請求
大阪・東住吉冤罪事件で無実を訴えつづける朴龍晧さん(大分刑務所に拘禁)が7月7日に、同じく青木惠子さん(和歌山刑務所に拘禁)が8月7日に、大阪地裁に対し、裁判のやり直しを求めて再審請求を行いました。
事件は、1995年7月、大阪市東住吉区で発生しました。青木さんの自宅が火事となり、入浴中の長女が逃げ遅れて亡くなりました。警察は、青木さんと内縁の夫・朴さんが、長女の保険金を目当てに、自宅のガレージにガソリンをまいて放火し殺害したとして逮捕しました。
火をつけたとされるライターや、車からガソリンを抜いたとされるポンプ等も見つからず、2人の犯行であることを示す証拠は何もありませんでしたが、裁判所は、強要された「自白」によって、2人を無期懲役とし、06年に刑が確定しました。
今回の再審請求にあたり弁護団は、車から漏れたガソリンが気化し、気化ガソリンが風呂釜の煙突に吸い込まれるように流れ、風呂釜の種火に引火したという鑑定などを新証拠として提出し、火災原因が放火ではなく事故によるものであることを明らかにしました。
救援新聞 2009年8月25日号