世田谷国公法弾圧を許さない会が総会
「存分に権利行使を」一体的なたたかいが堀越無罪に
2月25日、都内で世田谷国公法弾圧を許さない会の7年間のたたかいを総括する第8回総会が行われ、46人が参加しました。
最初に、許さない会の藤巻一世事務局長が活動報告。続いて、佐藤誠一弁護士が弁護団報告をおこないました。
佐藤弁護士は、「世田谷事件の特徴は、『入り口は住居侵入、出口は国家公務員法違反』に表れている。宇治橋さんの行為は公益を何ら侵害していないし、2人の上司の証言でも、職務には何の影響もなかったことが立証できた。一審の小池裁判長は、宇治橋さんは『管理職的地位』にあり影響があると認定し、これが最高裁の有罪判決につながった。東京高裁での堀越事件判決との違いは、改革派(権力の側からみた改革)と逆流の保守主義の違いだった。最高裁判決については、検察出身の小貫裁判官が堀越事件で無罪としたこと、千葉裁判長の長い補足意見が特徴だ。今回の判決を生かすも殺すも国家公務員の動きにある。ビラを配り続ければ犯罪にならない。存分に権利を行使してほしい」と述べました。
東京慈恵会医科大学教授・憲法学者の小澤隆一さんや葛飾ビラ配布弾圧事件の荒川庸生さん、国公法弾圧堀越事件の堀越明男さんもあいさつしました。
最後に、宇治橋眞一さんがあいさつ。
「この裁判で私自身は無罪を勝ちとることはできませんでしたが、言論弾圧事件の一体的なたたかいの成果が、堀越事件の無罪につながったと思う。今回の判決を生かした国家公務員の運動を期待したいし、新たなたたかいに引き継がれるものと思う。長い間たたかいを支援いただき、あらためて感謝します」と述べ、参加者の拍手に包まれました。