静岡・えん罪御殿場少年事件
少年らの無罪勝ちとろう
5月21日最終弁論むけ高裁へ要請
女子高校生のウソで強姦未遂事件をデッチ上げられた元少年が無実を訴えている静岡・えん罪御殿場少年事件は、5月21日に東京高裁で最終弁論を迎えます。
「守る会」では、一審判決(懲役2年)を破棄させ、4人の無罪を勝ちとろうと4月25日、東京高裁への要請と、元少年の思いを綴ったビラを配りました。
「ぼくらはやってない」
元少年らの悔しさと決意
2002年の1月、一人の女子高校生のウソと警察が作り出した、身に覚えのない架空の強姦未遂事件で逮捕され、「自白」を強制され、一旦は「ウソの自白」をさせられてしまいました。でも「ホントはやってない」と、真実に立ち返って裁判をたたかってきました。
被告人にされて暮らしてきた5年間。一日一日をどう暮らすか、あるいは将来のことをどうしたらよいかを考える時も、それこそ片時も「被告人」とされている悔しさから解放されることはありませんでした。いてもたってもいられなくなることもずいぶんありました。無実を訴えてたたかってきた裁判も大変つらいものでした。
それでも、この悔しさ、苦しさを耐えて、今日までなんとかがんばってこれたのは、ぼくたちを信じてくれる家族があったからです。友人たちがいたからです。「守る会」の人たちや、署名や激励を寄せてくださる全国のたくさんの方たちが支えてくれたからです。
ぼくたちもおとなになり、それぞれ仕事にもつきました。結婚して新しい生活に踏み出した仲間もいます。働きながら、自分たちの家庭もつくりながら、新しくできた家族とも力を合わせて、「何年かかっても必ず『無罪』を勝ちとるためにがんばりぬこう」と心に固く決めています。
ぼくたちがいま訴えたいのは「真実は一つしかない」ということです。「ぼくらはやってない」というただ一つが真実なのです。まだまだ厳しいことがつづくでしょうが、がんばります。どうか大きなご理解・ご支援をこれからもずっとお願いします。
(「守る会」のビラより)
〈無罪要請先〉
〒100―8933
千代田区霞が関1―1―4 東京高裁・中川武隆裁判長
〈激励先〉
〒412―0004
御殿場市北久原566―6 勝又育夫方無実の少年たちを守る会
2007年 5月15日(1535号)