「君が代」拒否者の氏名収集
県本部 県教委に抗議
神奈川県教育委員会は2月4日、「君が代」斉唱時に起立しなかった教職員の氏名収集を継続的に実施することを決めました。この決定に対し、国民救援会神奈川県本部は、県個人情報保護条例および憲法に違反するとして、6日、JR関内駅で11人の参加で抗議宣伝を行い、7日の常任委員会で抗議声明を採択し、県教委に送りました。
声明では、①昨年、県個人情報保護審査会が、氏名収集は条例で禁じた「思想・信条の個人情報」の収集に当たるとして、収集した名簿の利用を中止すべきだとする答申を行い、県教委が収集した資料を廃棄し、今年に入り、県教委から諮問された県個人情報保護審議会は「収集は不適当」との判断を下している、②一昨年、東京地裁判決で、入学式などで国旗・国歌を強制するのは思想、良心の権利を侵害しており、氏名収集は憲法に反すると判決している、③国旗・国歌法制定にあたって、政府は国旗の掲揚等に関し義務づけを行わない旨の答弁をしている、と指摘。これらに反する今回の決定に対して、「断固抗議すると共に、今回の決定を取り消すまで多くの県民と連帯して闘う」ことを表明しています。
県本部は引き続き、神奈川労連、自由法曹団などと連携して運動をすすめることを確認しています。
救援新聞 2008年2月25日号