栃木・東武スポーツ争議
契約変更は不当 労働者側が勝訴
栃木県壬生町のゴルフ場で働くキャディーら25人が、正社員から1年契約の社員に一方的に変更させられたのは不当として、運営会社の東武スポーツ(東武鉄道の子会社)を相手に、賃金の大幅切り下げは無効だと訴えている裁判で、東京高裁(稲田龍樹裁判長)は3月25日、判決を言い渡し、「労働条件の変更は、経営上の高度の必要性があるとは認めがたく、手続きも合理的と言えない」と、現職の20人について正社員の地位確認をした上、総額約1億3千万円の支払いを命じました。しかし、変更時に退職強要を受けて「退職」した5人の請求は退けました。
一審は、労働条件変更は「無効」として地位確認と差額賃金支払いを命じていました。
救援新聞 2008年4月15日号